受験者の声#01

すべてを支えている土壌

広島県立庄原実業高等学校
生物生産学科2年生 大坂歩美さん

1.最も重要な『土づくり』

私の通っている広島県立庄原実業高等学校は4つの学科から構成されています。私は動物について専門的に学びたいと思い,生物生産学科に入学しました。生物生産学科は園芸流通類型と動物生産類型に分かれるのですが,1年時ではまだ類型は分かれず,両方の授業を受けます。園芸分野の授業では,季節の野菜を育てます。その時,植えるにはまだ早いのに圃場での作業があり,何をするのだろうと思っていたら,『土づくり』でした。その時は特に何も思っていませんでしたが,その後の授業や祖父の話から,植物を育てる際に最も重要なことは『土づくり』だと知りました。

動物分野の授業では,家畜の日常管理をしました。除糞やエサやりを行っていて,「最初に取ってもらった牛糞を堆肥にして,牛のエサを作ったり圃場で野菜を作ったりしているんだよ。良い堆肥で土を作らないといいエサができない。」と教わり,畜産をするにも『土づくり』が重要だと知りました。

また,私は牛が大好きで,乳牛同好会に入っており,サナエという牛を担当しています。美味しそうに草を食べるサナエちゃん達を見ていると,「もっといい草を作りたい」、「たくさん食べてほしい」と思い,牛糞を利用した良い土づくりはどのようにしたらできるのかが気になり,土壌医検定試験を受けることを決めました。

2.良い土づくりへの挑戦はこれからも

土壌医検定試験に向けては,先生が放課後に補習をしてくださり,土壌について一から学びました。本音を言うと,放課後は部活に行って牛達の世話をしたかったのですが,補習に通ううちに「土って面白い。」「いつもこんなすごいモノの上を歩いていたのか。」と思うようになりました。また,自主学習では過去問を解き,自分の苦手なところを分かるまで重点的に勉強しました。

試験は不安しかありませんでしたが,無事合格することができて嬉しかったです。土壌医検定試験を受けて,土は生きるためには必要不可欠だと実感しました。今後はさらに上の級に挑戦し,環境に優しい土づくりをし,牛にも人間にも栄養たっぷりな作物が作れるような土壌を作りたいです。